にった接骨院の新田です。
皆さんは、どんな香りが好きですか?
ローズ、ラベンダー、カモミール… うっとりするような素敵な香りが、
時に人を奇妙な世界へ惹きよせるのかもしれません。
真夏の暑い日。
院内のトイレの芳香剤が切れたということに気が付いた私は、いつものようにスタッフのナガヨシさんに買い物に行ってもらいました。
そう、外は炎天下。
少し申し訳ないと思いつつも
「患者さんに気持ちよく使ってもらうためだ…」
私にとってそれが一番大切な事となっていました。
ナガヨシさんは、この炎天下の中、薬局まで行き、芳香剤を購入。
行って、帰ってきて20分ぐらいでしょうか。
正直、その時の私は、その時間を気にするようなこともなく、患者様の施術を行っていました。
しばらくして、
ガチャッ…
裏口が開く音がしました。
なんとなく「ああ、戻ってきたな…」と思いました。
しかし、普段の私であったならば、特にそれだけだったと思います。
でも、その時の私は違いました。
周りに患者様もいる。
ここは一言労を労い、優しい院長の姿をみんなに見せようと欲を出してしまったのです。
私は、満面のさわやかな笑顔で
「暑いのにありがとう。お疲れ様。」
スタッフルームの戸を開けると…
そこには…
芳香剤を手にして、フッフッフと笑うナガヨシさんの姿が…
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ
芳香剤のシャボンの香りと真夏の暑さが彼女を狂わせたのでしょうか…
彼女のこの笑いの真実を知るものは、だれもいません。
皆さんは、身近な人に感謝を伝えることはありますか?
私は、日常的に伝えているつもりですが、自分をよく見せようと取り繕った感謝の言葉は、上滑りし、
思ってもみないような奇妙な世界の扉を開けてしまうのかもしれません。
ぎぃぃぃぃぃ、バタン
<完>
〇今週末はニッタに予定があります。荒天に注意。(雨男伝説4)https://nikkotsu.com/4363
〇ただでは済まない新田キャンプ!(雨男伝説7)https://nikkotsu.com/4958