柔道整復師、接骨院をしていると様々な原因で、ケガをされた患者様が来院されます。
怪我をした状況を把握し、的確な施術方針を決定すべく、問診をします。
私「今日は、どうされたんですか?」
患者様A「サッカーをしていて、相手と接触したときに、ひねったみたいです。」
大変だ。次の試合に間に合うだろうか。
患者様B「階段をふみはずして、落ちてしまって。腰が痛いんです。」
階段の上のほうから落ちなくて本当によかった。
そんな時、私は、心から「心配」をし、「早く治してあげたい」と思います。
患者様C「部屋を歩いていたら、布団につまづいて骨折したみたいなんです。」
…え?
患者様D「天井についている画びょうをジャンプして取っていたら、指で天井を突き破って脱臼して骨折を…」
…ええっ?
ど、どんな原因でも、笑っている場合ではありません…。
患者様の状態が心配です。ああ、本当に心配です。
それが、話し上手な患者様で、その様子を克明に面白可笑しく語ったとしても、
「人の不幸を笑うなんて最低だ!」と思う私は、クスッとも笑いません。
しかし、そんな私をも爆笑させた、友人がいたのです。
今回も私の爆笑を誘う原因を誘発させたのはこの二人
人物紹介:柳川明宏(やながわあきひろ)
一級建築士。院長と小学校からの親友。
人物紹介:長尾さん(ながおさん)
株式会社YOKO-YOKO設備工業社長。柳川明宏の仕事仲間。柳川明宏を通じて知り合う。
そして、今回の患者であり、かたくなな私を爆笑させたのはこの人
人物紹介:山瀬貴史(やませたかし)
院長の友人。
宗岡中の元生徒会長(立候補が誰もおらずにみんなに無理やり推され、見事当選)
どんな奴かっていうと、
いちいち格好つける、
できもしないDJやったり、
似合わないくせにファッション雑誌の真似してみたり
…
ある日、この3人は釣りに行こう!と思い立った。
そうだ!釣りに行こう!
モーターボートに乗ろう!
思い立ったら即行動。早速モーターボートに乗り、釣りのポイントに向かうべくウキウキ楽しんでいた。
なんだか、楽しくなってきて、
まず柳川が、ボートの先端に乗った。
うぇーい!なんか楽しい!
そして、続いて長尾さんがボートの先端に乗った。
猛スピードで水面を滑走するボート。
上下に大きく揺れるボート、揺さぶられる身体。
アドレナリン大放出!
イェイ!ウォウ!ヤッホーィ!ワオッ!
…すでに何を言っているのかわからないほどの興奮…
柳川:山瀬もやってみろよっ!
山瀬:OK!
この、テンションと、ノリにまかせてとしか言えないやり取りで、
地獄行きの船に乗り合わせているとは、
その時の山瀬には知る由もなかった…
モーターボートの先端に山瀬を乗せて、大海原を突き進んでいく。
それは、まるで、波を切り裂くように。
波が多少高い日だったのもあり、
スピードを増していくボートが、縦に揺れる。
ボートが揺れる、
波を切り裂く、
ボートが揺れる、
波を切り裂く…
そう!俺は、波を切り裂くジャックナイフ!!!!!
…と、本人が思ったかはわからないが、とにかくテンションはMAX!!!
その時、大きくボートが縦に揺れた、
山瀬も揺れた…いや、飛んだ!
青い海、青い空、そして、山瀬…
柳川と長尾さんの目に映ったのはそのさわやかな光景だった…。
次の瞬間…
ボートの先端に山瀬はそのままの姿勢で見事に着地。
そして、見事におしりを強打。
モーターボートは走る。
おしりに激痛も走る。
痛い、痛い、痛い……いたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!
すぐに当院に来院し、あまりに痛がるので当院でエコー観察をしたところ、
私「尾骨が1.2mmずれていますね。はい、骨折です。」
とは言ったものの…
状況があまりにくだらなくて、大爆笑。
なお、山瀬の尾骨は、その後完治しております。あしからず。
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