
新田です。
今回は、「伸びる包帯は絶対に巻くな!!!!!!」という、とても大事なお話をします。
包帯には大きく分けて2種類あります。
- 綿包帯:伸び縮みしない。巻くのは難しいが、しっかり巻ければ固定力は非常に高い。
- 伸縮包帯:伸び縮みする。誰でも簡単に巻けるが、固定力は弱く、巻き方を間違えると危険。
ケガをした部位を正しく固定し、安定させるためには、断然「綿包帯」が適しています。
もちろん、伸縮包帯を完全に否定するわけではありません。
ただし、これははっきり言っておきたい。
伸縮包帯は、巻き方を知らない人が使うと危険です。
力加減を誤って巻いてしまうと、血行障害の悪化を引き起こし、大きな浮腫(むくみ)につながります。
この浮腫は、ケガの回復を妨げる大きな障害になります。
「力加減を間違えただけ」で、必要のない症状が出てしまう・・・・。
これほど余計なことはありません。
現在、当院には足の骨を骨折した中学生が通院しています。
1ヶ月後の大会にどうしても出場したいという強い希望があり、遠方からご家族で通ってくださっています。
怪我直後、救急病院を受診し、そこで行われたのが「伸縮包帯での固定」でした。
不運にも、巻いた方が力加減を間違えたことで、痛みが強まり、指の感覚が鈍くなり、足首から下がパンパンに浮腫んでしまいました。
実際の写真を見てみましょう。
左足首から下が一目で分かるほどのひどい浮腫が起こっています。
これを取り除くことは簡単ではありません。
本来であれば、起きなくてもいい症状だったはずです。
当院が連携させて頂いている、整形外科の先生も伸縮包帯を使用されますが、非常に技術が高いため問題は起きません。
つまり、こういうことです。
伸縮包帯は、使い手の技術次第なのです。
そして、当院では技術に裏打ちされた“本物の綿包帯固定”を行っています。
固定は誰がやっても同じ、ではありません。
巻き方一つで、結果が大きく変わるということを、ぜひ知っておいてください。
最後に。
巻き方を知らない人は「伸縮包帯は絶対に巻かないで!!!!」