埼玉県志木市中宗岡のにった接骨院、新田です。
30代の男性の方が足が痛くていらっしゃいました。
先日は、「踵骨骨折」、通称「博打(ばくち)骨折」をご紹介しました。
その他にも、色々な通称の付いた骨折があります。
今回は、「第5中足骨骨折」をご紹介したいと思います。
この骨折は通称「下駄(げた)骨折」と言います。
以下の写真をご覧ください。赤で〇をしたところが下駄骨折の骨折箇所です。
下駄をはいている写真を見てみましょう
骨折の起きる箇所に鼻緒の付け根が当たっていますね。
昔は、下駄で足を捻った時に、ここの部分が支点になって、第5中足骨を骨折してしまうことから、「下駄骨折」と呼ばれているのです。
下駄を履かなくても起こります。
この方は、下駄を履いていたわけではありません。
履いていたのは普通のスニーカー。歩いていた時に、つまづいてひねって痛めました。
以下のレントゲンをご覧ください。
黄色い矢印で示したところに亀裂が入って骨折しています。
ただひねっただけと思っても、力がかかりやすい場所のため、骨折してしまう場合があるのです。
骨だけでなく、筋や腱との関わりを見る
当院での下駄骨折の治療は、超音波骨折治療器「オステオトロン」をかけ、固定を施します。
下駄骨折を固定する際の注意点は、筋や腱なども多く通っている部位なので、それらとの関わりをきちんと考えて固定しなければならないということです。そのままにすると、筋や腱により、骨が引っ張られ、亀裂が離れる方向に力が働いてしまうのです。しかし、それを固定の方法により、ぎゅっとつけたままにする。
これがほねつぎの技術です。
様々な骨折がありますが、それにふさわしい固定を施せるかどうかが、大切な技術になります。
なにかありましたら、いつでも当院にご相談ください。