
埼玉県志木市中宗岡のにった接骨院、新田です。
今回は、踵の骨折です。
以下のレントゲンをご覧ください。
どこが骨折をしているか、いつもなら矢印や線などで、骨折の様子をご説明するのですが、今回の骨折に関しては明確に線を引くことができません。
赤で囲んであるところの、いろいろな箇所に亀裂が入っており、砕けている状態だからです。普段レントゲンを見ない方には大変わかりにくいですが、押しつぶされて砕けているのが確認が出来ます。
この踵の骨折のことを、通称「博打(ばくち)骨折」といいます。
賭け事をする「賭場(とば)」というのは建物の二階で開帳されていたのだそうです。
もちろん、違法なものですから、警察の捜査が入るとみんな二階から飛び降りて、踵の骨を骨折したのだそうです。
そのため、踵の骨折の俗称が「博打骨折」となったのです。
一か八かではいかない、細心の注意が必要な施術
この骨折も非常に難しい骨折です。
沢山に砕けているということもあるのですが、足をつけば、必ず力がかかるところなので、しっかりと固定をしても骨折した足を使って歩くことは厳禁です。神経や腱もあるところなので、歩行時痛などの後遺症も残りやすいところです。
整形外科でのオペで治療していく方法ももちろんあります。
当院では、超音波骨折治療器「オステオトロン」をかけ、固定を施します。
固定に関しては、細心の注意を払って施術を行います。
患部をひび割れた卵だと思って包帯固定をするのです。
ひび割れた卵は、不安定で、余分な力がかかると、壊れてしまいます。
ばらばらになった骨を表面からしっかりと固定しつつ、つぶし過ぎず、中も動かないように考えて固定をします。
これがほねつぎの技術です。
この技術で施術を行っていくのですが、必要不可欠なのは、整形外科との連携です。
整形外科の医師の指示のもと、治療を施していきます。
ちょっとした荷重のかけ方の違いで、ずれていってしまうので、必ず整形外科で定期的にレントゲンでチェックしてもらうのです。これが非常に重要なことです。これを怠ると、骨の状況が確認できないまま、骨が変形して固まってしまったりするからです。
当院では、提携の整形外科があり、安心して連携治療を受けていただくことができます。
なにかありましたら、いつでも当院にご相談ください。