
新田です。
最近は、様々なスポーツ大会が多く開催されている時期ということもあり、当院にも「大会直前にケガをしてしまった」という学生さんやアスリートの来院が増えています。
ケガを治すうえで欠かせないのが固定です。
この固定には、実は2つの目的があります。
1つ目は、応急処置としての固定です。
この段階では、まだ正確な損傷状態がわからないため、整形外科での精密検査を受けるまでの“つなぎ”として行う仮の固定です。
ケガの悪化を防ぎ、痛みを少しでも和らげるために重要な処置です。
2つ目は、施術としての固定です。
こちらは検査や診断によって、骨折・靱帯損傷などの状態がはっきり分かったうえで、治癒に向けて的確に行う本格的な固定です。
応急処置よりもさらに正確で、固定力の強い方法が求められます。
当院では、骨折の疑いがある場合や、はっきりと状態が判断できない場合、提携している整形外科に紹介状を作成し、すぐに受診していただく体制を整えています。
そして、受診までの間もできる限り状態が悪化しないよう、丁寧に応急処置を行います。
検査結果で状態が確定した後は、それに応じて適切な固定を行い、早期回復を目指します。
なお、私が運営しているYouTubeチャンネル「骨コツTV」では、鎖骨骨折の応急処置について紹介した動画も公開しています。
正しい応急処置の大切さや、固定の工夫などを知っていただける内容ですので、ぜひご覧ください。