
新田です。
突然ですが、マレットフィンガーというケガをご存じですか?
これは、指先をまっすぐに伸ばす腱(けん)が切れたり、骨が折れたりして、指先がダランと曲がったまま伸びなくなるケガです。
少し見づらいですが、指先が下に落ちているのが分かりますか?
治す事が最難関となる怪我だと思っています。
特に、骨が少しでもズレてしまう(=転位する)タイプは、固定がとても難しいです。
少しの角度やズレでも、後の回復や機能に大きく影響するからです。
今回の患者さんも、骨が転位しやすい、非常に難しいマレットフィンガーのケースでした。
しかし、指の角度、骨の位置、腱への力のかかり方を慎重に見極めながら、細かい調整を重ねた固定を行ったことで、非常に良い結果を得る事ができました。
見た目もきれいに治り、日常生活での動作にも支障がなく、患者さんもとても満足されていました。
このように、固定のわずかな差が、結果を大きく左右するのがマレットフィンガーというケガです。
難しい症例でも、適切な判断と固定ができれば、良い結果につなげることができます。
私が運営している「骨コツTV」で実際の固定を紹介しています。
是非、最難関の固定をご覧ください!