
新田です。
非常に重症な怪我をした40代の男性が、来院してきました。
親指を骨折してしまいました・・・。
レントゲンです。
何処が骨折しているか分かりますか?
よ〜く見てみて下さい。
分かりましたか?
一般の方なら、分からなくても当然です。
何故なら、物凄い小さな骨折だからです。
赤矢印の所をみると、小さなカケラがあるのが見えますか?
折れた骨を骨片と言うのですが、その骨片がとても小さいです。
ん?ちょっと待って。
最初に非常に重症な怪我をした〜と書いていますね。
小さな骨折なのに、なぜ重症なの?
そう思う方がいると思います。
実は、骨折は何処で折れているのか?で重症度が大きく左右されるのです。
何故重症なのか?
大きな理由は二つです。
1関節内骨折→可動性のある関節で骨折すると、動きに障害が残る可能性がある。
2骨片が小さすぎる→骨片が小さすぎる為に、整復(ズレた骨を元の状態に戻す)が非常に困難。
関節内骨折は関節の滑らかな動きを保つために、できる限り解剖学的整復が求められます。関節面がわずかにズレただけでも、長期的には変形性関節症のリスクが高まります。
この様な症例は非常に難易度が高いです。
とはいっても、新田は指の怪我を治すことが一番得意なので、しっかりと施術計画を作り、治していきます。
以上、新田でした。