7歳の息子と一緒に寝ることが1番の楽しみ、新田です。
これまでのブログでも何度もお伝えしていますが、当院の最大の強みは「保存療法」です。
手術をせずに骨折を治す方法を専門にしています。
当院が開業して16年間。毎年、約120人程の骨折患者さんが通院しており、大腿骨頸部骨折を除けば、手術を必要としたのはたった2人だけです。
医療機関で「手術が必要」と言われたが、保存療法で治した患者さんは数知れず。
「多くの骨折は、保存療法で治せる」というのが私の考えです。
ある日、4歳の男の子が当院を訪れました。
彼は前腕の橈骨と尺骨、両方を骨折していました。
このタイプの骨折は非常に厄介で、整復(ズレた骨を元に戻すこと)した後に再転位(再びズレてしまうこと)を防ぐことが非常に難しいのです。
中途半端な技術でこの骨折を扱うと、間違いなく失敗します。
その理由は次の通りです
- 再転位の要因が多い
再転位は様々な要因によって起こります。それらを正確に把握し、一つ一つ確実に対処しなければなりません。
- リスク管理の重要性
再転位だけがリスクではありません。骨の癒合不全や神経・血管への影響など、起こりうるリスクを想定し、それを防ぐ必要があります。
- 経験が必要
このような症例を正確に処置するには、教科書や参考書では学べない技術と経験が求められます。数多くの症例を扱い、初めて身につくスキルです。
「中途半端な技術では手を出すな!」というタイトルに込めたメッセージは、施術者自身が自覚しなければならない責任の重さです。
骨折の施術は簡単なものではなく、特に子どもの成長に影響を及ぼす可能性があるため、慎重さが求められます。
私は、この4歳の男の子の骨折を施術する際、これまで培ってきた経験を全て注ぎ込みました。
結果として、保存療法で治す事が出来ました。
それは決して「偶然」ではありません。
骨折施術において大切なのは、リスクを想定し、予防する事です。
どんな小さなリスクだとしても、考えられるリスクを数多く想定して、一つ一つに対して予防するのです。
もし骨折を治すことでお悩みの方がいれば、ぜひ一度ご相談ください。
中途半端な技術では手を出すな!
これは「常に成長しろ」という自分へのメッセージです。