にった接骨院

ギプス、松葉杖を使わないということ 2019/12/21

こんにちは。埼玉県志木市、にった接骨院新田です。

今回の症例は、散歩中に左足をひねったという60代の女性です。

提携の整形外科でレントゲンを撮影したところ、骨折をしていました。

骨折の固定

足を骨折をした場合、ギプスで固定をし、松葉杖をついて足を使わない。そのようなイメージはありませんか?

当院では、骨折の仕方や場所にもよるのですが、今回のような骨折の場合、ギプスも松葉杖も使いません。

それでは、どのような処置をするのでしょうか。

骨折は、固定が何よりも重要です。

そこで、ギプスではなく、厚紙や包帯を使って固定をするのです。

今回の骨折の場合はこの3点。たったこれだけしか使用しません。

まずは下地となる包帯を巻きます。

続いて厚紙を添えていきます。当たりが強くなりそうなところには、綿花を入れて調整します。

これで固定をしていても厚紙が当たって痛いということもありません。

そして、最後まで巻き上げます。

この状態で、ギプスをしたのと同様の固定力があるのです。

包帯での固定を適切に出来る技術力。これがほねつぎの技術なのです。

また、この固定が適切に行われていると、足をついて歩いても大丈夫です。松葉杖は必要ありません。

ギプス、松葉杖を使わない利点

ギプスを使用すると、骨が完全につくまで外すことができません。

包帯固定ならば、毎日取り換えることで衛生的にもいいですし、骨折箇所に超音波骨折治療器「オステオトロン」をかけることが出来ます。

オステオトロンは、かけることにより、骨のつきを4割早めます。

もちろん、ギプスをして固定をした方がいい場合もあるので、判断については提携の整形外科の指示を仰ぎますが、当院で治療できる骨折では、基本的にギプスを使うことはありません。

包帯固定でも、治療の状況を整形外科の先生に伝え、定期的にズレはないか見ていただくのは変わりません。

 

また、松葉杖を使わないことで、患部でないところの筋力の低下を最小限に抑えることが出来ます。

筋肉は使わないと衰えていきます。

この衰えを防ぐためにも、しっかりと固定をし、使える筋肉は使っていくという事が必要です。

 

今回も、3週間ほどで固定がはずれ、リハビリ後、完治となりました。

これからも、整形外科との連携を密に持ち、身体の仕組みを総合的に考え、治療を行ってまいります。

今後とも、よろしくお願いいたします。

主な紹介先

医療法人社団武蔵野会 新座志木中央総合病院

医療法人社団広優会 かとう整形外科・リハビリテーション科

医療法人社団医和会 坂本整形外科

さくら記念病院

(順不同)

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