こんにちは。埼玉県志木市、にった接骨院新田です。
今回の症例は、野球をやっている中学生の男の子です。
野球をしていた時に、足首を捻ったということで来院されました。
足首のどこが折れるかで違う
提携の整形外科でレントゲンで確認したところ、骨折が確認できました。
足首近辺の骨折と一口に言っても、折れている場所によって難易度が違います。
今回は、赤線で示したところが骨折しています。
ピンクで示しているのは、関節です。
今回のポイントは、黄色の線のところです。
成長に関わる骨折
骨格をご確認ください。レントゲンと同様の部分の骨格標本を使ってご説明したいと思います。
レントゲンの画像で示した黄色い線部は、骨格標本で見ると線が入っていません。
では、折れているのでしょうか?
そうではないのです。ここは「骨端線」と言い、軟骨でつながっているためレントゲンでは隙間のように映ります。
患者様は14才。まだまだ成長期です。この骨端線は、成長線であり、ここから骨が伸びてくるのです。
大人になると、この軟骨がしっかりとした骨になり、骨格標本のように一続きになります。
整形外科との連携が大切
今回の骨折は、この骨端線と関節の両方にかかっているので、大変難易度が高いものとなります。
関節にかかるということは、動きやすい、ずれやすい所であり、しっかりとした高い固定技術が大切になっていきます。
関節にかかっても動かない、ずれない固定。これがほねつぎの技術です。
また、骨端線(成長線)にかかるということで、きちんと処置できないと、今後の成長に関わってくるのです。
このような場合、高い固定技術が必要なのですが、それだけではなく、整形外科との密な連携が大切なことです。
治療の状況を整形外科の先生に伝え、定期的にズレはないか細部まで見ていただくことで、障害が残ることもなく完治することができるのです。
今回も、3週間ほどで固定がはずれ、リハビリ後、完治となりました。
これからも、整形外科との連携を密に持つことで、患者様に不安なく通って頂けるよう、努力を重ねていきたいと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。
主な紹介先
医療法人社団武蔵野会 新座志木中央総合病院
医療法人社団広優会 かとう整形外科・リハビリテーション科
医療法人社団医和会 坂本整形外科
さくら記念病院
(順不同)