にった接骨院

ほねつぎの技術:一か八かではいかない、博打(ばくち)骨折 2019/08/20

埼玉県志木市中宗岡のにった接骨院、新田です。

 

今回は、踵の骨折です。

以下のレントゲンをご覧ください。

どこが骨折をしているか、いつもなら矢印や線などで、骨折の様子をご説明するのですが、今回の骨折に関しては明確に線を引くことができません。

赤で囲んであるところの、いろいろな箇所に亀裂が入っており、砕けている状態だからです。普段レントゲンを見ない方には大変わかりにくいですが、押しつぶされて砕けているのが確認が出来ます。

 

この踵の骨折のことを、通称「博打(ばくち)骨折」といいます。

賭け事をする「賭場(とば)」というのは建物の二階で開帳されていたのだそうです。

もちろん、違法なものですから、警察の捜査が入るとみんな二階から飛び降りて、踵の骨を骨折したのだそうです。

そのため、踵の骨折の俗称が「博打骨折」となったのです。

一か八かではいかない、細心の注意が必要な施術

この骨折も非常に難しい骨折です。

沢山に砕けているということもあるのですが、足をつけば、必ず力がかかるところなので、しっかりと固定をしても骨折した足を使って歩くことは厳禁です。神経や腱もあるところなので、歩行時痛などの後遺症も残りやすいところです。

整形外科でのオペで治療していく方法ももちろんあります。

当院では、超音波骨折治療器「オステオトロン」をかけ、固定を施します。

固定に関しては、細心の注意を払って施術を行います。

患部をひび割れた卵だと思って包帯固定をするのです。

ひび割れた卵は、不安定で、余分な力がかかると、壊れてしまいます。

ばらばらになった骨を表面からしっかりと固定しつつ、つぶし過ぎず、中も動かないように考えて固定をします。

これがほねつぎの技術です。

この技術で施術を行っていくのですが、必要不可欠なのは、整形外科との連携です。

整形外科の医師の指示のもと、治療を施していきます。

ちょっとした荷重のかけ方の違いで、ずれていってしまうので、必ず整形外科で定期的にレントゲンでチェックしてもらうのです。これが非常に重要なことです。これを怠ると、骨の状況が確認できないまま、骨が変形して固まってしまったりするからです。

当院では、提携の整形外科があり、安心して連携治療を受けていただくことができます。

 

なにかありましたら、いつでも当院にご相談ください。

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