にった接骨院

ほねつぎの技術:手指の難しい骨折(マレットフィンガー) 2019/07/30

埼玉県志木市中宗岡のにった接骨院、新田です。

 

今回は、30代の男性です。階段で転倒して負傷しました。

酷い痛みで、整形外科に救急車で搬送されました。

レントゲンをご覧ください。

右手の小指です。

第一関節の骨が折れて欠けています。

これだけ見ると小さな骨折のようですが、実際は、

この骨片には、オレンジの線で示されているように筋肉が付いています。

赤の矢印の方向に引っ張られる力がかかるので、骨が付きづらく、骨折の中でも難易度が非常に高い骨折なのです。

手術をするという選択肢を示されることが多く、この患者様も手術を勧められました。

しかし、患者様は、手術をするのが嫌だったため、手術をせず治療したいと、当院に相談に来られました。

 

この骨折は、本当に難易度が高いのです。

しっかりと固定を施すのはもちろんなのですが、骨がついてきたとき、いつ固定を外すのかの判断が大変難しいのです。

固定を外すのが早いと、筋肉に引っ張られ、また骨が外れてしまいますし、

骨がついたのに固定をしたままだと、骨の周囲の筋肉が固まってしまい、指の動きに支障が出る可能性もあります。

時間を考えると、手術をしたほうが早い可能性もあるので、当院でも最初は手術をお勧めしました。

しかし、患者様がどうしても手術は嫌だということで、悩みましたが整形外科との連携も取り、当院で施術を行うことになりました。

通常でも短くても1ヶ月から1ヶ月半ぐらいの固定を要する症状です。

 

骨折をできるだけ早く治す、そのためにできること

しっかりと固定を施し、毎日、超音波骨折治療器「オステオトロン」をかけました。

この治療器を毎日かけると治療期間が4割ぐらい短縮されます。

今回の固定期間は約一カ月でした。

定期的に整形外科にて状態を確認してもらうという連携をとりつつ、施術を行いました。

 

当院では、難しい骨折治療についても対応しております。

なにかありましたら、いつでも当院にご相談ください。

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