にった接骨院の新田です。
今回のテーマは「腫れてないから大丈夫。それ、大きな間違いです」です。
怪我をした時の症状に「腫れ」があります。
腫れは、症状を鑑別するのに非常に重要です。
しかし、腫れだけで怪我の大小を判断するのは間違いです。
先日、小学生が母親と一緒に来院しました。
キックボードで転倒し、手首を痛めたようです。
そんなに痛みもないし腫れもないから大丈夫だと思い我慢していたが、痛みが引かないため、受傷してから四日後に来院してきました。
確かに、腫れも殆どなく見た目には怪我をしているようには見えません。
しかし、骨折の症状である限局性圧痛(骨折部を指で押すと痛みがある)が手首の骨に確認できました。そこで、エコーで見てみると骨折を疑う画像が確認できました。
患側(怪我をしている手)のエコー画像です。真ん中で横断している白い線が骨です。
どこが骨折しているか分かりますか?
健側(怪我をしていない手)と比較してみましょう。
上が患側(怪我をしている手)で下が健側(怪我をしてない手)です。
分かりますか?
赤い矢印のところ。骨が少し上に曲がっているのが分かりますか?
ここが骨折部です。これは、若木骨折と言って骨が折れるのではなく、曲がってしまう、子供特有の骨折なのです。
この場合、殆ど腫れが出ないこともあります。
小学生も母親も大変驚いていました。
このように、殆ど腫れがなくても骨が曲がっている骨折があるのです。
腫れてないから大丈夫。それ、大きな間違いです
以上、にった接骨院の新田でした。